今月のエッセイ(2024/11)
Author: セプティマ・レイ
11月です。早いもので今年もあと2か月となりました。長らく肩腱板断裂に苦しめられてきましたが、ようやく痛みも取れて、元の体に戻りつつあります。週1回、近所の整形外科に行ってリハビリに励んでいますが、自宅でも毎日30分くらいリハビリトレーニングをしているので、その成果が徐々に現れているようです。年末までに完治することを目指して、引き続き、リハビリのトレーニングを続けていこうと思っています。今のトレーナー(理学療法士)は、とても熱心な方で自宅でのリハビリ方法を丁寧に教えてくれるので、本当に助かっています。
衆議院選挙が10月27日に実施されました。私は公示日直後に近所の投票所に行って、投票してきました。投票日の投票会場は自宅から徒歩20分くらいかかることと、支持政党は決まっているので、毎回期日前投票をしています。今回、投票所入場券(はがき)が届く前に投票所に行って投票しましたが、まったく問題ありませんでした。それどころか、身分証明書の提示さえ求められなかったので、大丈夫かと不安に思ったほどでした。総務省は、なりすまし投票を防ぐために、身分証明書の提示を徹底すべきだと思います。
今回の総選挙の結果、自民党と公明党が大幅に議席を減らした一方で、立憲民主党と国民民主党、れいわ新選組がかなり議席を増やしました。私は国会中継をインターネットでよく見ているのですが、ここ半年くらい国民民主党に注目していました。というのは、国民民主党の榛葉幹事長の記者会見がとても面白いからです。榛葉幹事長とフリーの堀田記者のやり取りを見ているだけでも、本当に笑えます。玉木代表と榛葉幹事長のコンビは人間的にとても魅力的で、彼らの主張も共感できるものが多いです。
今回、投票率が53.85%と戦後3番目に低い数字だったそうです。昭和時代には、投票率が70%を超えていたことを思うと、嘆かわしい状況です。もはやオーストラリアのように投票を国民の義務にして、投票しない有権者には罰則を科すしかないように思います。オーストラリアでは、理由なく棄権すると罰金が科される義務投票制が導入されています。罰金は20オーストラリアドル(約1,900円)、納付が滞ると50オーストラリアドル(約4,800円)に増額されるそうです。
その結果、オーストラリアの投票率は約90%となっています(義務化する前は50%台)。多くの有権者が投票するため、極端な主張や政策が支持されず、分断が起きにくいため、穏健な政治が続いていると言われています。とはいえ、投票の義務化に対しては反対する声も多く、すぐに実現する可能性は高くないでしょう。それではどうすべきか。総務省や選挙管理委員会は、もっと投票しやすい環境を作るべきです。若い世代の投票率の向上を図ろうと、地方の選挙管理委員会が高校や大学に期日前投票所を設けたケースが複数あります。これを全国に広げれば、20代の投票率はかなり上がるのではないでしょうか。いずれにしても、国民の半分しか投票に行かない事態は異常だと思います。